第2期あきた未来総合戦略についてお伺いします。
今回の新型コロナウイルスの対応で、県が当初想定していた計画通りに今後も進めていくのは現実的に考えて非常に難しくなってしまったのではないかと危惧しています。
せっかく策定した戦略ではありますが、本来行政がやらなければいけないものを中心に、例え批判されようとも見直していくべきだと考えます。
コロナウイルス収束後も当面の間は国家間の人の往来も制限されることが予想され、インバウンドによる観光も期待することはできませんし、労働力の面でも外国人労働者の受け入れは厳しいものと思われます。
また、コロナウイルスにより経済が停滞することで若い世代の婚姻率などもさらに低下してしまうことも危惧されますし、結婚しても子を持つ余裕を失う家庭は増えるものと予想されます。
これは、行政や政治だけが考えるべきことではなく、本県に住む全員が考えなければいけないことではありますが、今後数年は、国全体が今以上に規模が縮小してしまうことを前提に、本県の持続可能性と向き合っていく必要があると考えます。
悲観的なことを言いましたが、何度も言うように、この危機はチャンスでもあります。新型コロナウイルスの流行は、東京一極集中の脆弱性を浮き彫りにさせました。先ほども触れましたが働き方や生活スタイルが見直されています。また、今後情報関連技術がさらに発展しテレワークなども普及することで、仕事の面でも地方分散が進みますし、進めなければいけません。
県の財政もどうなるか分からない状況の中で、優先順位をより明確にし、今までの価値観の延長線上による戦略ではなく、アフターコロナの新しい価値観で、まさにゼロベースでの見直しも視野に入れ再検討すべきだと考えます。
今までの日常と、新しい日常が融合するような、この困難から立ち上がろうと前に進むための力となるような、戦略を示していただきたいと考えます。時期尚早だとお叱りを受けるかもしれませんが、あえて提案をさせていただきます。
総合戦略の見直しを検討するべきと考えますが知事のお考えをお聞かせください。