最後に、同じく「平和と公正をすべての人に」という観点から、差別の解消に向けた条例についてお伺いします。 本条例の制定についても、既に触れられていますが、私の視点での懸案事項を述べさせていただきます。 差別を無くし、全ての人が笑顔で暮らせる社会にしていくことは私たちの責務であり、その理解と啓発はしていかなければいけません。 しかし、条例を制定することで別の差別が懸念されたり、過度に意識してしまい、当事者との関わりそのものが減少してしまうという危険性もあります。 例えば三重県では、現在、性的指向や性自認を本人の了解なく第三者に暴露する、いわゆるアウティングの禁止と罰則などを盛り込んだ条例の制定作業...