こんにちは。秋田市議会議員の宇佐見康人です。
本日で11月定例会も終了しました。最終日の今日は各予算案、単行案、請願陳情への賛否を本会議場で採決となりました。トピックとしては総務委員会でも継続審査となっていた地上イージスに関する請願も本会議において継続審査となりました。
継続審査に反対する立場からはフロンティアの倉田さん、社会市民連合の藤枝さん、共産党の佐藤さんが討論を行いましたが、一部発言に若干の違和感が残りました。
私は継続審査に賛成をしましたが、理由は今まで当ブログで書いた通りであります。態度を表明しないのは無責任との批判もあります。その意見も理解できますが、判断材料が何もない状況で態度を表明する方が無責任だと私は思います。
本来はそういったことを言い合うのではなく、自分たちの考えを出し合って合意形成していくべきであり批判合戦を始めてしまっては、今現在本当に悩んでいる人たちを味方につけるのは難しいのではないでしょうか。
ちなみに、フロンティアの倉田さんは自分の想いを淡々と述べられていて一部共感する部分もありました。
いずれにせよ、客観的な事実を一つ一つ積み上げて検証をしていく事がこれからも重要な事であり感情に流されずに一歩ずつ進めていきたいと思います。
話は変わりますが、先日、うさみの出前を呼んでいただき意見交換会を行った際、参加してくださった男性から「憲法で一番好きな条文はなにか?」という質問をもらいました。
その方は憲法9条が一番好きだそうで、世界中見渡してもこのような憲法は存在せず9条があったからこそ日本は戦争に巻き込まれず、戦争を仕掛けることもなかったと力強く語ってくれました。
憲法9条のおかげで戦争をしなかったというのは私の見解とは違いますが、そのような考えも尊重されるべきですし、同じような考えを持つ人も多くいるかと思います。
個人的には9条の存在のほか日本の外交努力と日米安保の力が「戦争をしなかったという一点」においては大きかったと思っています。但し、それゆえに日米合同委員会や沖縄の過度な基地負担の問題は解消されぬままだったという側面もありますし、我が国の防衛が他国に依存しきってしまっているという問題もあります。
この方と同じように、憲法の条文の中に好きな条文があるという方も結構いるのではないでしょうか。もちろん私も好きな条文はありますし、守らなければいけない条文もあります。しかし、全体的には変えなければいけない条文もあるというのも事実です。
ちなみに私が好きな条文は13条の幸福追求権に関するものです。
すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。
我が国日本の中では国民は個人として一人一人が価値のある存在として尊び大切にするということです。そのために生命、自由も周りに迷惑をかけない限り最大限大切にされ、幸福を追求する権利自由に行使できる!と私なりの解釈をしています。(幸福である事を100%保証するわけではなく、幸福を追求する事を保証しているものだと思います)
ここで間違えていけないのは、幸せというのは誰かから与えられるものではなく自分自身で掴むものだということです。国から与えられすぐに幸福になれるのであれば苦労しません。また、誰も自分が幸福になることを阻害する事もできません。それは国も、行政も、人も、同じです。
どんな人であれ、自分の幸せを願い、求める事ができます。
話を冒頭に戻しますが、政治の世界では時に進むべき道をはっきりと決めなければいけない時があります。
今日のイージスもそうですが、県民市民それぞれが真剣に考え議論し共に前に進んでいく事こそ、幸福を追求する近道なのではないでしょうか。