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  • 地上イージスに関するアンケート・・・その2

    こんにちは。秋田市議会議員の宇佐見康人です。
    あっという間に2018年も7月に突入し下半期を迎えました。来年の統一地方選までもあと9ヶ月となり月日が流れるのは本当に早いなと実感しています。
    先ほど、県庁前ではイージスアショアの配備に反対する街頭活動が行われていましたが、安倍政権打倒というプラカードや反原発の幟もあり、様々な問題課題を一緒に扱うことで問題が複雑化し出口が見えなくなってしまうのではと疑問を抱いています。
    6月末には地元紙のさきがけ新報社より「地上イージスに関するアンケート」が集計され、今朝の新聞では県議会議員がどのように考えているのかという一覧が出ていましたが、案の定私が心配していた通りの伝え方にしかなっていなかったです。
    先ほどの反対派の街頭演説でも「このアンケートをもとに統一地方選を戦っていこう」という声があがっていましたが、これでは何のためのアンケートだったのか全く分かりません。

    前回の記事でも書きましたが、紙面の制約があるというのは十分理解しておりますが、地上イージスの配備は市民にとって大変重要な問題であり、かつ、私たち市議会議員も賛成反対に関わらず知り得る事実を丁寧に説明していかなければいけないという問題に対して、「簡潔に」というのは難しい上、簡潔に書くことで本当に市民が求めている内容になるのかも微妙です。
    また、それぞれ賛成反対の理由があるはずなのにそれにはほとんど触れられずにあのような形で掲載してしまえば、賛成反対に関わらず、市民感情を煽るだけで問題を解決するためにとったアンケートが問題を複雑化してしまうのではとも危惧しております。

    ちなみに、私のアンケートの回答内容は以下の通りです。さきがけ側からは簡潔に記載するということが前提で、私の書き方は適切ではないかもしれませんが、参考までに。
    また、アンケートの最後には今回のアンケートに対しての意見も付して回答しましたのでそちらも考慮していただけると幸いです。

    「地上イージスに関するアンケート」

    【設問 1】地上イージスを日本に配備することについて
    1・賛成

     様々な課題があるのは重々承知しておりますが、配備に関しては日本全体の防衛力を高め、外交にも資すると考えます。攻撃力を持たない我が国とって防衛力を高める努力も、対話による解決を模索し続けるのと同じくらい大切なことです。

    【設問 2】地上イージスを陸上自衛隊新屋演習場に配備することについて

    3・どちらとも言えない

     全ての判断材料がそろっていないので現時点で判断はできませんが、防衛省の進め方には違和感を感じます。市民の一人として住民理解を得るための努力をしっかりとしていただきたいです。
    しかし、秋田はダメで他なら良いという議論は別問題ではないでしょうか。

    【設問 3】地方議員として防衛省に求めたいこと

    ・最適候補地と判断したプロセスと根拠を明確にすること
    ・今後の調査の結果、安全であり配備可能とされた場合、様々な運用面での担保は誰がどのような形でするのかを明確にすること
    ・地元の理解と協力とは何なのかを明確にすること

     防衛省へ求めることではないですが、日米地位協定や日米安保、日米合同委員会、在日・在韓米軍、憲法9条の問題なども同時に議論をしていかなければ、この手の話が出るたびに私たちはどこなら良くてダメなのかという議論をしなければいけなくなります。秋田市だけの課題ではなく、日本全体の課題であるという認識を持ち、国ではしっかりと議論をしていただきたいです。

     地方議会では単純な賛成・反対の議論ではなく、客観的なデータや事実に基づいた検証を進めていくべきであり、国防の議論、国際情勢の議論は馴染まないと思っています。

     最後に、紙面の制約があるというのは十分理解しておりますが、地上イージスの配備は市民にとって大変重要な問題であり、かつ、私たち市議会議員も賛成反対に関わらず知り得る事実を丁寧に説明していかなければいけないという問題に対して、「簡潔に」というのは難しい上、簡潔に書くことで本当に市民が求めている内容になるのか、また、市民の方たちに私たちの真意が伝わるのか疑問を抱いております。