こんばんは。秋田市議会議員の宇佐見康人です。
5月14日の知事の定例会見で、防衛省からイージスアショアの配備について秋田県と秋田市に対して説明をしたい旨の連絡があったということが分かりました。
私のスタンスについては過去の記事にも書いていますのでそちらも参照していただけると幸いです。
日本全体の防衛を考えた時に秋田市への配備が最善なのであれば配備すべきだという考えですが、国会での説明や閣議決定の際も言われていた「北朝鮮の差し迫った脅威」という前提が崩れつつある現状を考えると、もう少し慎重になるべきかとも思います。
反面、国際的な約束を反故にする国家が相手ですので、そこらへんの判断も慎重にしなければいけないというのも事実です。過去にも核の放棄は事実上合意してきましたがその約束を守ったことはありませんでしたし、これは私の推測ですが、あれほどしたたかな外交戦略が取れるのはよっぽど経済制裁が効いているのかそれとも実質的に核弾頭と弾道ミサイルが実践可能な状況になるのかもしれません。
一秋田県民、一秋田市民としてイージス・アショアが無いにこしたことはないですし、なぜあの場所なのかという合理的な理由も気になります。仮に配備するのであれば、新屋以外の候補地も検討してもらいたいと思います。
いずれにせよ、北朝鮮の核による差し迫った脅威は一旦先延ばしになったという現実があります。
そこをどう説明するのか注目すると同時に、かと言って梅雨が空けたから傘を捨ててもいいかと言えばそんなことは無いというのも事実であります。
私たち政治家は「戦争をしない、させない」というのが重要な責務ですが、その進み方がどうしていくのかというのをこれからしっかりと秋田市も当事者になるので議論していかなければいけません。
県民、市民の世論が二分するであろう問題は、感情や自分の思いだけを優先せずに事実を一つずつ積み上げて検証していかなければばらないと改めて思います。