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  • スタジアム整備はまちづくりなんかじゃない!!

    2018.01.24

    こんにちは。秋田市議会議員の宇佐見康人です。
    本日は厚生委員会の閉会中審査が行われました。こども未来部関係では、来年度から少子化対策の一環としてスタートする予定の第一子保育料無償化事業や、第二次秋田市子ども子育て未来プランの中間報告を受け、保健所関係では第二次健康あきた市21の中間報告がありました。
    どの部局も次年度の予算に関わるところもありどこまで聞いていいのか、事前審査になってしまわないかと少し気を使いました。
    今日の消化不良の分は2月議会での予算審査でしっかりと聞いていきます。
    さて、先日県議会ではスタジアムの新設や陸上競技場の改修などで反対する声や慎重に進めるべきだという声が出たそうです。秋田市議会の中にもそういった意見の方も少なからずいますし、確かに慎重に進めるべきではありますが、今日はスタジアムについて政治家としてではなく【個人としての整備に向けた総論】を少々述べます。

    スタジアムの新設に当たって、まちづくりに寄与するだとか、人口減少対策につながるだとか、健康寿命の延伸につながるだとか、交流人口の拡大だとか、誰もが多目的に活用できるような施設にするべきだという声が上がっていますが、私はそれらの視点は必要ないと考えます。
    必要ないと言ってしまえば少々乱暴ですが、それらはスタジアムを整備した後にブラウブリッツが躍進することで結果として付いてくるものなのではないでしょうか。
    新設にあたっては、選手がプレーしやすい環境、サポーターが応援しやすい環境とはどんなものかという議論を先行させ進めるべきです。
    平均3000人も入っていないのに・・・とか、存続、永続は可能なのか?という声もあるのは認識していますが、そのような出来ない理由ばかりを並べていてはスタジアム以外の全ての事業を行うことは出来ません。
    Jリーグに当初から参入していたチームは、まちづくりだとか人口減少対策だとかそんなことは考えていなかったと思います。選手、クラブ、サポーターが必死になってプレーをし、全力で応援し続けたからこそ、今のような流れがあるのではないでしょうか。

    ブラウブリッツ、ハピネッツ、ノーザンブレッツ、そして北都銀行のバトミントン。

    市民に対して感動と興奮を与え、次世代への希望となり、そして明日への活力が生まれる。本来トップスポーツとはそうあるべきだと考えています。
    今はまだ芽は小さいかもしれないですが、私たち市民、県民の手でそれを大きく育てることだってできます。むしろ育てていかなければいけません。
    例えば、ブラウブリッツの選手のプレーに憧れた選手が将来プレミアリーグで大活躍することだってあるかもしれない。
    例えば、ハピネッツの選手のプレーに触発されて秋田の子がNBAに挑戦する日がくるかもしれない。

    行政や一部の人たちが主導して整備を進めるのではなく、ひとづくりという視点を持ち県民市民でチームを育てながら進めて行くべきだし、トップスポーツの選手やチームは秋田市の準公共財として、県民市民の生き甲斐や、希望、感動、活力へ繋げていくべきだと考えています。

    残念なことに、上記の様な感情がメインの考えは政治家としてはあまりやってはいけないと個人的には思います。ですので、これからは他の事例を参考に人づくりに寄与しているというデータ集めや聞き取りも進めていかなければいけませんし、また、Jリーグ側の基準の見直しを求めることや、1万人の会場に見合うだけの他から文句をつけられない様な観客の動員方法、プロスポーツをスポーツとしてではなく「エンターテイメント」として観る市民の視点などの醸成も行っていかなければいけません。
    賛同してくれる方は少ないですが、お知恵をお貸しいただければ幸いです。(切実)