2019.01.20
こんばんは。秋田市議会議員の宇佐見康人です。大寒なのに秋田市では朝方雨が降っていました。
雪がなく過ごしやすいと言えばそれまでですが、雪が降らないことで今春以降の農作物などへの影響がないか今から心配になってきます。
今朝の秋田魁新報に《市議全員に公開質問状「地上イージス。適地か否か」》というタイトルの記事が掲載されました。
私のところにも新屋勝平地区振興会会長名義で「公開質問状の送付とご回答のお願い」という文書が届いていましたが、新聞での見出しと、アンケートの内容、依頼文章に少しだけ相違があるように感じます。
秋田市議全員に公開質問状 「地上イージス、適地か否か」|秋田魁新報電子版 https://www.sakigake.jp/news/article/20190120AK0004/
誤解が生じないようにアンケート依頼文の写真も載せますが、写真では読みにくいので要旨は下記の通りです。
私ども新屋勝平地区振興会は、先の11月議会に、議会としてイージスアショア配備計画の撤回を決議していただく、請願を提出しました。それは以下のような事情と地元の危機感があったためです。
1.安全保障政策への見解の相違はあっても、当地のような住宅密集地に迎撃ミサイル基地を配備するのはあまりに非常識として、当振興会は配備反対を決定していたこと。
2.にもかかわらず、防衛省は地質・測量調査に入ったこと。
3.こうした動きがあっても、市長ならびに知事は、「調査の結果を見てから」として態度決定を先送りしたこと。
4.このままでは配備に向けた工事がなし崩し的に行なわれる恐れも絶無ではないという不安が募っていること。
そこで当振興会としては市民の代表である市議の皆さまから明確な意思表示をしていただきたく、請願を提出した次第です。
その結果は継続審査という期待に反した扱いになり、当振興会と勝平地区住民には失望と落胆が広がっています。
そのため、このたび当振興会役員会で協議を重ね、継続審査となったことについて各位の見解をお伺いさせていただくことに決定致した次第です。
以上です。
そして、アンケートの内容は次の通りです。
1.迎撃ミサイルシステム導入の要・不要は別として、配備するにあたって陸上自衛隊新屋演習場が適地と考えますか。
2.継続審査の理由として、地質・測量調査の最中であり、判断するには情報が不足していることが上げられていました。しかし、国の調査結果が出るのは来年度です。これでは2月議会でも、継続審査となる恐れがあります。このことをどうお考えですか。
3.継続審査とは議会閉会中でも審議を続行することを意味しますが、あなたはどのようなテーマで閉会中審査をすべきとお考えですか。
4.あらたな情報が得られないまま推移した場合、あなたは次の議会でこの請願の採択・不採択を明確にすべきとお考えですか。
5.イージス・アショアの新屋配備について、持論がございましたら自由意見としてご記入ください。
以上の5項目です。
そして、先の定例会に提出された請願は以下のものです。
地上配備型ミサイル迎撃システム「イージス・アショア」の陸上自衛隊新屋演習場への配備計画の撤回に関する決議について
この請願では、議会として配備の撤回を議決して欲しいというのが願意となっています。議員個々の賛否を明確にすることを求めているものではありません。請願が継続審査となったことと、賛成反対を明確にするよう求めるのは別問題なのではないでしょうか。
また、アンケート内容を読んでもらえれば分かる通り、その内容も、先の請願が継続審査になったことへの見解を問うものだと認識しています。
できれば、各メディアには正確で中立な情報を伝えて欲しいです。
私たちの回答に対してどう感じるかはそれぞれ違って当然ですが、回答に受け取り側の主観が入り他の人に伝わる余地があるのであれば、私たちは何のために回答をするのか分かりませんし、冷静で客観的な議論からどんどん遠のいていくのではないかと危惧しています。
アンケートには回答をする予定ですが、その時は改めてこのブログでも全文を掲載しようと思います。