こんにちは。秋田市議会議員の宇佐見康人です。11月28日から秋田市議会の11月定例会がスタートしました。
当局が提出した案件についての市長説明が行われましたが、市長説明の中では私が注目したのは、イージスアショアの配備についての防衛省の説明に対しての市としての意見、スタジアム整備に向けた秋田市の姿勢、風しんの予防接種費用の助成について、国の幼児教育無償化に向けた自治体のあり方です。
まず、イージスアショア関係ですが、先月19日に行われた防衛省からの市長への説明に対して市長は、「電波環境調査について、現地において電波を発信せず机上のシュミレーションによる検討を行うのではなく、住民目線に立った調査内容にすること、適地調査について、民有地を含め、他に適地がないか改めて検討し直すことを求めた」そうです。
それに対して防衛省は「適地調査は新屋演習場が不適になった場合に備えてのもの」という従来の姿勢を崩さない回答をもらったそうです。
調査もそうですが、私たち地方議会の議員としては「地元住民の理解」というのは何なのかを明確にしなければいけないと思っています。それは配備に賛成している人にとっても重要なことであり、例えば首長の決断が地元の理解なのであれば、首長に前向きな決断をしてもらうか、選挙で賛成している人を当選させなければいけないですし、住民投票なのであれば過半数を取れるように運動もしていかなければいけません。
いずれにせよ、この「地元の理解」が有耶無耶になっている中で進めるというのは「一地方議員として」注視していかなければいけない部分であります。
条件が全て整っていない現時点で新屋演習場への配備の賛否を明確にすることはできませんが、防衛省には包み隠さずに真正面から住民、市民に説明をして欲しいですし、それを求めていきます。
次に、風しんの予防接種費用の助成についてですが、秋田市でも数名風しんが発症してしまった方がいます。特に30歳代から50歳代は予防接種を受けていない方も多く発症してしまう可能性が高くなってしまいます。
全国ではすでに2000人を超える発症者となり、これからもっと増えるのではないかという推計も出ています。妊娠を希望している方、すでに妊娠している方が風しんを発症してしまえば致命傷になってしまう可能性も高く、そんな中での秋田市の今回の決断は素早い対応であったととても評価しています。
今回の対象者は、妊娠を希望される方、その配偶者、そしてすでに妊娠している方の配偶者となっていますが、是非とも抗体検査を受けて抗体がない場合は予防接種を受けてください。
予算の関係上、12月10日からが対象となりますが一人でも多くの方が受けてくれることを期待しています。
今回の議会は23日間と少し短いですが最後まで気を抜かずに走り抜けていきます。