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  • 児童相談所の検討はしていなかったのか・・・

    こんばんは。秋田市議会議員の宇佐見康人です。
    本日で市議会の一般質問が終了しました。昨日の一般質問ではイージス・アショアの配備についての質問が相次ぎましたが、若干私の認識と違う発言もありこの後確認が必要です。
    また、防衛省から聞いている事と、秋田市当局から聞いている事も食い違う部分があり、今後地元の理解を得ていく過程でしっかりと丁寧な説明をしていくという発言がとても虚しく感じます。
    先日の一般質問でも触れましたが、防衛省のあのような説明では住民説明会は意味がないと思います。あれで地元の理解を得られると思わずに、やり方をもう一度見直していただきたいというのが正直な心境です。

    さて、昨日の一般質問では秋水会の渡辺正宏さんが児童相談所の設置について質問してくれました。私も2年前11月の一般質問でその必要性を訴えていただけに、今回の一般質問で一番興味があり期待をしていました。
    ちなみに2年前の答弁は「様々な課題があるが検討していく」というものでした。
    そして今回は・・・前回同様「検討していく」というものでした。
    秋田市は中核市ですので、秋田市独自で児童相談所を設置する事が可能です。また、近年児童虐待の認知件数も増たことなどもあり、もっと踏み込んだ答弁があると期待をしていました。
    あまり納得できなかったので、その後確認をしたところ、今までは本当に県や国の動向を確認しながらの待ちの姿勢での検討だったとのことですが、これからは、すでに中核市で設置している金沢や横須賀、これから設置しようと考えている奈良市や明石市の事例を研究しながら、国や県にどのような運営ができるかを働きかけて行ってくれるとのことだったので折り合いはつきました。
    ちなみに、秋田県の場合、児童相談所の事件の約8割は秋田市内での事件だそうです。また、設置主体は県でも秋田市内に児童相談所そのものは設置されているのでそこらへんの調整も必要となってくるとの事でした。
    私は逆に、8割も秋田市内の事件なのであれば秋田市が主体性を持って進めていくべきだと思います。子供の命と人権を秋田市が守るんだという力強いメッセージを発してもらいたいものです。

    と、少し興奮気味に書きましたが、秋田市が児童虐待や貧困問題に消極的だというわけではありません。
    児童相談所の設置はこれから研究を重ねていきますが、一昨日の一般質問の答弁では来年度から子ども過程総合支援拠点を設置し、専門職員を増員し虐待対応の昨日強化を約束してくれました。また、支援体制の強化を図りながら児童虐待の根絶に向けて本格的に動き出すという答弁がありました。
    また、貧困対策についても、今年度から秋田市子どもの未来応援ネットワーク会議を設置しそこでの専門知識や意見を当局内の連絡会で共有していくとの事です。

    残念ながら、どのメディアを見ても市議会でも貧困対策や児童虐待について話し合われているという事を報じてくれているところは全くありませんでした。
    無理なこじつけですが、イージス・アショアで子どもを危険に晒すのかという論調が一部でありますが。同じようにこのことにももっと注目してもらいたいです。