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  • 高齢者コインバス事業の効果をしっかりと検証するべきだと思います。

    2017.06.05

    6月8日から秋田市議会6月議会がスタートします。今回の議会では約10億円近くの補正予算が計上されていますが、中でも注目は先の市長選挙で公約になっていた泉・外旭川新駅(仮称)の整備推進経費140万円や高齢者コインバス事業の対象年齢拡大に伴う通知経費1396万7000円などでしょうか。

    今回は私も一般質問で登壇をさせていただく予定ですが、長年高齢者コインバス事業の効果に対しては懐疑的な立場ゆえ、市長選挙では穂積市長を応援したものの、この事業に対しては考え方やその効果をしっかりと聞かなければいけないなと思っております。

    ちなみになぜ私が高齢者コインバス事業(現行では68歳以上の方を対象に秋田市内の路線バスでは100円で乗れる)に懐疑的かと言えば、その目的と効果にあります。
    高齢者コインバスは高齢者の社会参加と生きがいづくりの支援のために行っている事業ですが、まず社会参加を望む人は高齢者に限らず全ての世代にいるということ。そして、この事業をやってみてどのくらいの高齢者の社会参加が生まれ、どのくらいの生きがいづくりに繋がったのかをしっかりとけんしょうしないまま対象年齢を拡大するのは将来のことを考えたら危険すぎます。
    また、私は仕事柄様々な年代の人と交流する機会がありますが、すでに65歳の人は高齢者と呼べないのではないかと感じることが多く、まだまだ元気で活発な人がとても多いです。
    また、全ての人を対象にした際には、これから高齢者が増え財政が圧迫されてしまった時にやめる決断ができるのは相当肝が座った首長にしかできないことだと思います。
    前大阪市長でさえ敬老パスを廃止することはできなかったほどです。

    高齢者イジメのように捉えられ兼ねませんが、私は全てにおいて反対をしているわけではありません。
    この効果をしっかりと説明できるようになるまで、対象年齢の拡大を保留する決断をしてもいいといっているだけです。
    また、例えば孫と一緒なら100円とかそういったものも考えられないかなとも思います。

    今回の補正予算では交通系ICカードの導入検討経費も計上されていますので、今はまだデータを取得するのが困難なのであれば、ICカードを導入しどれくらいの人が利用し、どのような流れになっているのかを客観的な数字で把握できるようになってからでも私は遅くないと思います。

    65歳へ拡充する前に一度立ち止まり効果を検証する機会を設けるべきだと思います。