2020.10.22
秋田県議会議員の宇佐見康人です。
皆さんはSDGsという言葉をお聞きしたことはありますか?このブログを毎回読んでくれている方や、世界情勢、政治関係に詳しい方は分かるかと思いますが、正直ピンとこない人の方が多いのかと思います。私も、政治家をしていなければ知らなかったと思います。
SDGsとは「持続可能な開発目標」=Sustainable Development Gols のことです。
17のゴール(最終目標)と169のターゲット(個別具体的な取組)から構成されています。
1・貧困をゼロに
2・飢餓をゼロに
3・すべての人に健康と福祉を
4・質の高い教育をみんなに
5・ジェンダー平等を実現しよう
6・安全な水とトイレを世界中に
7・エネルギーをみんなに そしてクリーンに
8・働きがいも経済成長も
9・産業と技術革新の基盤をつくろう
10・人や国の不平等をなくそう
11・住み続けられるまちづくりを
12・つくる責任 つかう責任
13・気候変動に具体的な対策を
14・海の豊かさを守ろう
15・陸の豊かさを守ろう
16・平和と公正をすべての人に
17・パートナーシップで目標を達成しよう
これらのゴールを秋田県に当てはめてみると、3の「すべての人に健康と福祉を」という項目では、秋田県は何年も前からガン死亡率、脳血管疾患死亡率や自殺率でワーストの常連となっています。その他にも先日触れた周産期死亡率や自然死産率でもワーストとなっています。
5の「ジェンダー平等を実現しよう」についても、政治の世界ではまだまだ女性や若者の政治参加は低位で推移しているのが現実としてあります。
11の「住み続けられるまちづくりを」に関しては、人口減少に歯止めが掛からず消滅可能性都市の汚名を晴らすことはできていません。
13の「気候変動に具体的な対策を」、14の「海の豊かさを守ろう」、15の「陸の豊かさを守ろう」に関しても、秋田県単体で見れば達成可能かもしれませんが、我が国全体をみると達成に向けては非常に厳しい状況となっています。
これらを改善させていく上では、行政の力も大切ですが、民間の力も大切であり、何よりも個々人の力が重要です。大企業は積極的に取り組んでいるところも増えてきましたし、秋田県も昨年から個別の施策にSDGsの観点を盛り込むようになりました。ですが、最も取り組むべき私たち市民、県民の理解度、認知度はまだまだ低いように感じます。
今後、持続可能なまちづくりを目指していく上で、地方とSDGsは切り離すことができないものですし、積極的に取り組んでいかなければいけないことでもあります。
私たち個々人が意識し少しずつ改善していくことで、より良い社会にしていきたいものです。
また、これらのゴールやターゲットはそれぞれが独立した目標として掲げられているのではなく、互いに補いあい関係しあっているという認識も必要となります。
世界が目指すゴールではありますが、先ほども書いた通り個々人の取組が重要であり、一人ひとりが向き合うことで改善へと繋がなっていくと信じています。
2015年に採択され、まだ5年ちょっとしか経っていませんが、2030年に目標を達成するためには後10年しか残っていません。一年一年確実に前に進んで行きましょう。