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  • 新型コロナウイルスへの感染は感染しないことよりも感染させないことに注力するべき

    秋田市保健所管内で、3ヶ月ぶりとなる新型コロナウイルスの陽性者が確認されました。
    現状では、渡航歴や県外への往来も確認できていない状況であり、感染経路が必ずしも特定出来ない状況ではありますが、誰もがかかりうることを前提に引き続き予防策の徹底をしていくしかありません。
    罹患された方の1日も早いご回復を願っています。秋田市保健所には、積極的疫学調査の徹底と二次感染三次感染が最少で食い止められるよう対策と調査をお願いします。
    感染された方やご家族、医療機関やその他の関係者に対し、嫌がらせや、SNS等での誹謗・中傷は絶対に止めましょう。
    地方においては、風評被害もウイルスと同じく甚大な被害となります。
    また、感染者がいるいないに関わらず一喜一憂する必要もないと個人的に思います。
    完全なる自己防衛をしていたとしても感染する可能性はあります。
    体調が悪いと感じたら休む、少なくとも発熱して出歩かないなどは徹底をお願いしたいです。
    感染しない事は限界があっても感染させない事はある程度自分自身でコントロールできます。
    リスクコミュニケーションの必要性を改めて痛感してます。
    新型コロナウイルスが2月に話題となり、約半年が過ぎようとしています。未知のウイルスですが、分かってきたことも多くあります。感染しないための対策を一生懸命行うのは当然ですが、感染していたとしても症状が現れにくい人もいることを考えると、感染しているものとして感染させないことが重要です。その上で、様々な活動を行っていく方向にシフトしなければ、実際の感染状況よりも不安感が高まり経済もまた止まってしまう危険性もあります。
    自分にできる予防策の徹底を再度お願いします。
    ※追記(7月26日)

    昨日感染が確認された方と、本日新たに感染が確認された方の行動歴や濃厚接触者などが分かってきましたが、こうした情報に一喜一憂する必要はないと考えています。
    また、県外へ行ったとのことですがその時点で隣県への自粛は呼び掛けられていませんでしたし、そこでの感染かも分かりません。
    大切な事は感染しないこともそうですが、感染を広げない事であり、万が一体調に異変があった際は行動を自制する意識を当事者として全ての人に持ってもらう事です。
    我々も正しく怖がる事の普及と医療資源を最大限確保していく事に力点を置いた対策をしていかなければいけません。
    正しく怖がることが徹底されなければ、ハンセン病などの感染症患者へのいわれのない差別や偏見が生まれてしまった過去の教訓を活かすことができなくなってしまいます。
    患者さんへの最大限の配慮をお願いします。
    また、平時からリスクベネフィットやリスクトレードオフはじめ、リスクコミュニケーション教育も非常に重要です。
    未知のウイルスではありますが、分かってきた事もあります。それらを正しく理解していかなければより厳しい自粛をしなければいけなくなります。