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  • 若者の政治参加を考える

    2019.03.05

    こんにちは。秋田市議会議員の宇佐見康人です。
    秋田県議会議員選挙まで1ヶ月を切りましたが思うように準備が進まず、今回も少数精鋭の選挙戦になりそうです。人の選挙は精一杯頑張れるのですが、自分の選挙となるとなかなか思うようにいかずもどかしさを感じています。

    先日、国会では女性の政治への参加について(立候補)について議論をしていました。女性議員のなり手が少ないこととして、セクハラや女性としての差別などがあげられていました。未だに日本全体としてこのような意識が残っていることを残念に思います。
    また、ある社民党の地方議員も支援者からのセクハラやパワハラに耐えられず次の統一地方選に立候補しないと表明したのも記憶に新しいところです。これらに耐えることができる女性だけが議員になれるという風潮そのものを改善していかなければいけないことは当然ですが、私た候補者の資質の向上はもちろん、有権者の皆さんも考えなければいけない問題なのではないでしょうか。

    同じように、若者の政治参加もなかなか思うように進まない現状があります。
    選挙に立候補するからには当選しなければ自分が考える政治活動、政務活動はできません。当選するためにはやり方次第でしょうがお金も人的資源も想像以上にかかってしまうというのが現状です。
    選挙期間中の活動の選挙カーやドライバー、ポスター代は公金が支出されますが、それ以上に大きな支出もあります。
    県議会議員選挙を例にあげると供託金の60万円はよほどのことがない限り返還されますのでいいとして、事務所費、各種人件費、事務所・選挙カー看板代、スピーカー代だけで100万円以上が飛んでいきます。
    その他にも、事前の後援会の活動としての各種配布物 なども合計で100万円近くかかるので、一回選挙に出るだけで車一台分のお金がかかり、金銭的な負担は想像以上に大きいというのが現状です。(市議会議員選挙の時はこれほどお金はかかっていませんが・・・)

    このような金銭的な負担を若手が簡単に出来るはずもなく、若手の参加が進まないのではないかと考えます。
    人口減少が進み、各地で議員のなり手不足が課題となっていますが、これらの課題も解決しなければいけないのではないでしょうか。政治家として歩みたいけどそれらがネックでなかなか踏み出せないという声も多くもらいました。

    とは言え、やり方次第では若い人でも十分に戦えると思います。
    秋田市の場合、有権者数は約26万人います。全体の投票率は約50%ですので13万人、1%の投票率で2600人です。それらをこまめに掘り起こしてくことも必要です。
    また、世代別で見ると、若い世代の投票率は平均すると35%くらいでかつ人口も少ないので、せめて若い世代が50%くらいの投票率になれば政界全体の情勢も大きく変わるのではないでしょうか。ですので、私は前回の選挙でも誰に投票するかは別としてとにかく投票には行ってくださいとお願いし続けました。
    様々な年代、様々な背景を持った人たちが議会の中で議論していける環境が早く整うように一政治家としても提言していこうと思います。

     

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