おはようございます。秋田市議会議員の宇佐見康人です。
昨日、イージス・アショアの配備についての全員協議会が防衛省からの説明員を招き開催されました。
今までにないくらいの傍聴者数であり、あらためて注目度の高さが分かりましたし、私たちの責任の重さを痛感したところです。私も少しだけ発言をしましたが、今までに無い緊張感というか、この発言で秋田市の未来と日本全体の防衛体制、ひいては東アジアの安全保障体制が変わりうるという言い表せない緊張感がありました。
イージス・アショアの配備で市議会も県議会も市民、県民から注目を集めていますが、他の課題もこれ程注目されて当事者として参加し議論していれば、秋田市ももっともっと変わっていたんだろうなと思います。 目に見える脅威だけでなく、対内的な課題も大いに議論すべきであり、その環境を私たちが作っていかなければいけないなと思います。さて、昨日の全員協議会では全体的に「日本の安全保障体制」について、「レーダーやテロなどの危険性」についての議論が中心になっていたように思います。それも重要ですが、私は個人的には以下の3点が秋田市で私たちが賛成反対を表明する上で重要の要素になるのではないかと感じています。
1・8月に大臣の方針が示された後、選定に至るまでのプロセスはどうだったのか。
地元の理解を得る上では賛成反対に関わらずこの過程を公表しなければ話が進まないのではないでしょうか。
2・今後の調査の結果、安全であり配備可能とされた場合、様々な運用面での担保は誰がどのような形でするのか
今後本格的な調査が進んでいきますが、レーダーが安全だというのであればその安全性を示すデータを示してもらう(防衛上厳しいとは思いますが)、テレビ塔や飛行機に大きな影響が無いとすればどのような影響ならあるのか、など。今後の調査では生活に影響が出無いようにどのような対策をとればいいかを確かめる作業を行うそうですが、イージスそのものの安全性ではなく、運用面での安全性の議論になった場合、運用は人間がしますのでその担保がなければここに暮らしている私たちの「安心」というのは手に入らないと思います。
3・地元の理解と協力とはなんなのか
ここは全ての議員が質疑しましたが、話がかみ合わずはぐらかされた感じが強いように感じました。
何なのかという問いに対して「理解を得られるように努力する」では答えになっていません。今後丁寧な説明が求められる場面であのような答弁であれば、消極的出も賛成してくれる人たちも反対になってしまうのではと危惧しております。
私たちも、賛成反対に関わらず、幅広い意見を聞きそれを議会という場で発言をしていかなければいけません。今後も知りうる情報を積極的に発信していきますし、討論会などもできればと思います。
さて、一部報道で我が会派「そうせい」に対して防衛省による事前説明の打診があり、会長が一旦引き受け当日にキャンセルをしたという報道がありました。昨日の全員協議会でもその問題に触れられていましたが、会派への打診というよりも会長個人への打診であったと受け止めておりますし、私たち会派のメンバーも事前に会うのは拙速だという話をしたち消えになったと思っています。
また、他の会派の方から聞く限りでは「事前説明」ではなく「挨拶に来たい」という打診であったように感じます。
いずれにせよ、挨拶だろうと接触をすることで変な勘ぐりをする人はいますので慎重にやるべきだったとは思いますが、どちらが正しいかという議論になってしまうので会長には猛省を促しております。
今までもそうですが、これから様々な機会に多方面の人たちからの接触があるかと思います。政治家として責任を持てる行動を私たちもしていかなければいけません。