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  • 修正案は否決。県・市連携文化施設の駐車場について

    今日は、11月議会に提出された予算案の採決が予算決算委員会において行われました。同時に私が所属しているそうせいの藤田議員、齊藤勝議員から提出された予算案の修正案の採決もされました。

    修正案は、県・市連携文化施設に係る予算を原案から削除したものを提出しましたが、否決されました。
    その後に行われた原案の採決では、賛成多数で可決されました。

    私は、修正案に賛成しました。しかし反対多数で否決されたことをうけ原案にも賛成をしました。
    修正案にも原案にも賛成となると市民の皆様には少し分かりづらいかもしれませんが、直前まで悩みに悩んだ苦渋の決断でありました。

    まず、修正案に賛成した理由ですが、会派の藤田議員と齊藤勝議員が連名で提出しましたが、内容的には県・市連携文化施設に係る予算を削除した予算です。
    議論が不十分であり、個人的にも和洋高校を20億円以上かけて駐車場として活用することには反対です。和洋高校に多額の血税をつぎ込むのであれば、文化施設の配置や周辺施設、周辺駐車場の活用方法などを検討、議論し大方の市民の方の理解を得るための努力をもっとするべきです。
    また、文化施設をつくる前提として「財源をどうするか」というのは避けて通れない問題ですが、丁度いい財源確保手段があるから早急に進めなければいけないという当局のあり方には疑問を覚えます。
    今回の修正案は「議論を尽くしきるまで伸ばしましょう」というものであり、県・市連携文化施設自体への反対ではありません。本当に必要なものを作るのであれば、議論を尽くし、そしてその後に財源をどうしようかと知恵を出し合うのが本来あるべき姿ではないでしょうか。
    しかし、今回の一連の流れを見ていて個人的に「国から予算を引っ張れる。さー何を作ろうか。財源確保のためには時間がないから予算を通してください。」と感じてしまいます。
    今後、様々な分野で県と市が連携し事業を行っていくことが増えていくと思いますが、今回のように進めていくのには一政治家として本当に危機感を覚えます。

    では、なぜ原案に賛成をしたのか。
    それは、県・市連携文化施設に関する予算以外の予算を否決する理由がなかったことと、予算決算委員会において修正案が否決されたということは委員会として「認めた」ということになるので認められたのであれば、賛成という立場でテーブルに乗り議論を尽くしていくべきだと感じたからです。
    修正案が否決されたということは修正部分についてはすでに可決されたので、これ以上否決を続けるというのは、そもそも予算自体を無かったものとして今後議論をしていかなければいけないので、この点について最後の最後まで悩みきりましたが、原案に賛成しました。

    議論が深まらなかった原因は議会側にもあります。その点はもっと反省し私自身改善していかなければいけません。
    今回のように大きな課題の場合は例えば全員協議会を開催し議論を深めることも必要だったかもしれません。

    いずれにせよ、予算決算委員会では原案が賛成多数で可決され、今後計画案が正案として議論が進んでいきます。また駐車場のことも移転補償のための調査が進んでいきます。
    当局側が提示する不十分だと感じる案をそのまま飲むのではなく、一人でも満足してもらえるような対案を出していけるように頑張っていきます。