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  • 高校生や大学生の声を聞くことは大切かどうかという話。

    2016.09.18

    先日、高校生や大学生と意見交換をする機会がありました。

    高校生から
    「何で自分たちは選挙権が無いのに来てくれたんですか?」
    という質問をもらいましたが、単純明解で「若い人に政治や選挙に興味を持ってもらえるのであれば応えるのが若い議員がするべきことで、それには選挙権はあまり関係無いから。」につきます。
    (私の話で政治や選挙に興味を持ってもらえるかどうかは分かりませんが。笑)

    で、私からはこんな質問をしました。

    「みんなが抱いてる政治家のイメージってどんなの??」

    ま〜出るわ出るわ。しかも悪いイメージが。
    ・選挙の時だけ来て当選したら見ない。感じ悪い。(よく聞きます。)
    ・私利私欲に走っている。お金、スキャンダルが多い。(秋田市にはいませんが、テレビのイメージではそんなもんか・・・)
    ・堅くて話しづらい。言ってることが分からない。質問しても答えてくれない。遠い存在。(おそらく、議員側もどう接していいか分からないんだと思います。)
    ・何をやっているかよく分からない。話を聞いてくれない。(政治家ほど話を聞いてくれる人はいないと思います。個人的に。)
    ・悪いニュースしか流れない。報道にはいいニュースも流してほしい。(報道も仕事だし、おそらく数字を取れるニュースとなるとスキャンダラスなことを伝えた方が食いつきがいいのかな??)

    高校生や大学生が持っているイメージなのでどれも当たっているのだと思います。身近にそんな政治家がいたのかなと思います。
    そこは、私たち若い政治家が、もっと身近に、もっと分かりやすく伝えていく努力をしていかなければいけないなと常に思っています。

    で、高校生や大学生の話を聞くのはめちゃくちゃ勉強になることが多いです。
    私は現在秋田市で最年少の議員をさせてもらっています。秋田市選出でいくと、市議、県議、国会議員含め一番若いのが私です。しかし、若いと言っても32歳です。
    プロ野球の世界で言ったらもうベテランの域に達します。サッカーであれば引退を考える時期です。一般企業でもそろそろ中堅でバリバリ働いている時期です。
    でも、政治の世界では30歳代はまだまだ若手です。

    若いことがいいとは限りませんが、若い人がどんどん挑戦できる環境というのは作っていかなければいけないと思います。そのためには制度設計も当然必要になってきますが、まずは政治に興味を持ってもらうことからスタートしなければいけないんですよね。
    若者の政治離れと言われていますが、実際のところは「政治が若者から離れていった」のだと思います。
    若い人からお年寄りまで様々な年代が自由に政治の話、行政の話、まちづくり、未来の話をできる日を作っていかなければなと改めて思いました。

    今回は自由に自分の思っていることを発言してくれましたが、きっと年配の方がいたら今回のように自由な発言は尻込みしてしまってできなかったのではないかなと思います。

    子どもの権利条約では子どもたちの権利として「生きる権利、守られる権利、育つ権利、参加する権利」が定められていますが、日本もこの条約を批准しています。
    批准はしていますが、まだまだ進んではいないと言うのが現状です。
    特に参加する権利はほとんど守られていません。参加する権利とは、自分に関係のある事柄について自由に意見を表したり、集まってグループを作ったり、活動することですが、未だに「子どものことは大人が決めてやる」という風習が強いのではないでしょうか。
    50年後も誇れるなんちゃら〜を創るときでさえ、50年後には主戦ではない人たちが中心になり、子どもたちの意見が反映されることはありません。

    今回のように、政治に興味を持ってもらい「自分たちのことは自分で考えるが」というきっかけとなればとても嬉しいです。
    様々な分野で子どもたちの意見も反映されるよう、例えまだ選挙権が無くとも子どもたちのために頑張ろうと思います。