こんにちは。秋田市議会議員の宇佐見康人です。
今日は議会としての意見書の提出についてのお話を。
議会の権限の一つに意見書を提出する権限があります。国や県に対して「~してください」「~したほうが良いですよ」というような意見を提出します。この意見書は市民から請願・陳情として提出を求められるものと、議会の総意(会派から提出されたものを議会運営委員会で取り上げるかどうかを判断しますが、全会派が一致して取り上げるとした場合のみ議会で議決されます)として提出する場合があります。前者は議員の半分以上の賛成で提出するのですが後者はあくまでも全会一致が原則ですので、「この意見書案いいな」と思っても議会運営委員会で取り上げないことが決定されることが多くなっています。今議会でも公明党から「児童虐待防止のさらなる強化に関する意見書(案)」が提出されましたが、残念ながら市民クラブと社会市民連合各会派の反対により見送られることとなってしまいました。反対理由は「すでに国として対策を進めているから」とのことですが、児童虐待の防止をより進めていきたいと思っている身としてはとても複雑な気持ちです。
私たちの会派は提出された案を秋田市の現状と照らし合わせ、より良い形で意見書として提出するために議論を重ね修正箇所と修正文を考えましたが取り上げられることはありませんでした。
今後は議員からの意見書の提出についても議会としてどう取り扱うかを考えていかなければいけないのではないでしょうか。