こんにちは。秋田市議会議員の宇佐見康人です。
7月24日に行われた全員協議会(イージスアショアについての防衛省による説明)の議事録の暫定版ができましたので、私の発言部分のみ議事録より転載します。
「配備を受け入れるべきだという声も多数寄せられています。」という発言に対して一部の人たちからはいろいろと言われていますが・・・
先日は某大学生たちとイージスアショアについてあくまで中立公平な立場で「現在分かっている事実」のみを元に議論をさせていただきました。また、同年代の方の集まりや出前でもイージスアショアについて議論する機会が増えています。
私がどう考えるかというのも大切ですが、それ以上に私たち政治家と話をして自分自身がどう考えるかの方がもっと大切です。その点では、大学生や同年代の方としっかりと議論ができて嬉しかったです。
さて、話が少しそれてしまいましたが、全文読みたい方は下記アドレスよりご覧ください。
○議員(宇佐見康人) 説明ありがとうございます。私のところには、配備を受け入れるべきだという声も多数寄せられています。今までの自衛隊の関係性や信頼性と、我が国の防衛を考えたとき、ないにこしたことはないのでしょうが、受け入れざるを得ないのかなという気持ちもわかります。でも、理解を示している人たちの中でも、今回の進め方に関しては多くの方々が不満を抱いています。まずは、正々堂々と正面から向き合って地元の人たちに説明をしていくべきだと思うのですが、地元の理解について、地元の皆様の御意見を踏まえつつ判断していきたいとしているのですが、地元の理解を得られたとはどのような判断をするのでしょうか。
○防衛省防衛政策局次長(岡真臣) 今回の進め方については、ある程度理解のある方々の中にも不満があるという御指摘を今いただいたところです。これまでの進め方について、さまざまな御指摘をいただいているところでございまして、我々としては十分そうしたことで反省をしながら、今後取り組みを進めていきたいと思っております。これまで説明をさせていただいている中で、さまざまな御不安、御質問、そういった点についてさまざま御指摘をいただいているところです。そうした点について一つ一つ、我々としても、先ほど客観的なデータを踏まえてというお話もありましたが、十分な御説明ができるように今後とも努めてまいりたいと考えているところです。
○議員(宇佐見康人) 私は、地元の理解を得たというのはどのように判断するのかというのをお聞きしています。
○防衛省防衛政策局次長(岡真臣) これは、地元の方々からいろいろな声をいただいておりますので、それについてどういうふうに判断していくかということについて、こうしたらいいという一概に言えるような答えが必ずしもあるわけではないと思っております。ただ、若干繰り返しになりますが、地元の皆様からさまざまな機会にお話をさせていただき、その信頼を持っていただけるようにならなければならないとは思いますし、いずれにしても先ほど申し上げたようなさまざまな御不安な点、御疑問の点等について、丁寧に説明を繰り返してまいりたいということです。
○議員(宇佐見康人) では、最終的にだれが地元の理解を得たと判断をするのでしょうか。
○防衛省防衛政策局次長(岡真臣) だれがという御質問ですが、政府として取り組んでいる事業でおりますので、政府としてしっかりと、役所としては防衛省が担当になりますが、そういう意味では防衛省としてしっかりと地元への御説明を丁寧に繰り返していって、それで今後の進め方を考えていくということになろうかと思います。
○議員(宇佐見康人) 本当に丁寧な説明、理解を得られるような説明を今後も続けてほしいと思います。それで、努力していくということなのですが、仮に努力が実らなかった場合の対応というのは考えているのでしょうか。
○防衛省防衛政策局次長(岡真臣) 仮に努力が実らなかった場合というお話ですが、私どもとしては、こうした努力を続けていくことがぜひとも必要であるという考え方に立って取り組んでおります。他方で、先ほど申し上げましたように、調査の結果、不適であるといったような結果が出れば、それはここに置かないといった可能性も考えられるということです。いずれにしましても、そういった調査を含めてしっかりと結果を説明するということも通じて、御理解をいただけるように全力を尽くしてまいりたいというのが現時点における考え方です。
○議員(宇佐見康人) ちなみに、地元の理解と協力というのは、これは絶対条件なのでしょうか。
○防衛省防衛政策局次長(岡真臣) 絶対条件という御趣旨が、必ずしも私、正確に受けとめられているかどうかわかりませんが、この地元の理解と御協力というものが得られるように、全力を挙げて説明を丁寧に繰り返すことを含めた努力を続けていきたいということです。
○議員(宇佐見康人) 恐らく不信感を抱いている方の多くは、こういうやりとりを見て、聞いたことに答えていないと感じる人が多いのではないかなと思います。先ほども「配備しないこともあり得る」という言い方をしていたのですが、調査して不適だとしたら配備しないこともあり得る。それで、不適だとしたら、「あり得る」ではなくて「配備しない」と明言をして、そのかわり徹底的に調査をさせてくださいということが私は先ではないかなと思うのですが、その点はどうでしょうか。
○防衛省防衛政策局次長(岡真臣) 我々としては、我々の思考過程を今回の説明の中で申し上げました。そういう中で、ここに配置できるのではないかという見込みがある中で候補地として考え、さらに実際に配備の可能性をしっかり確認をするとともに、地元の皆様方の御質問、御懸念に具体的に答えられるための調査をするという流れになっておりますので、それで今回の回答にあるような答え方になっているということです。
○議員(宇佐見康人) 新屋演習場の今後の呼称についてなのですが、仮に配備が決定した場合、地元の方々の精神的な不安を考えれば、今は演習場ですが、配備が決定した場合、分屯基地になるのか、それともほかの呼び方になるのかということをお聞かせください。
○防衛省防衛政策局次長(岡真臣) 御質問の点につきまして、これはまだ防衛省内でも何か決まった方針があるわけではございませんが、そういった点についてもよく検討してまいりたいと。特に陸上自衛隊の中の位置づけをどうするかということになろうかと思います。
○議員(宇佐見康人) 説明資料の31ページに「レーダーの周囲にサイドローブが発生する」、それで「至近距離でない限り人体に影響を与えることはない」とありますが、至近距離とはどれぐらいで、あるとしたらどんな影響があるのか。あとはペースメーカーへの影響もお聞かせください。
○防衛省防衛政策局次長(岡真臣) この至近距離というのは、距離とそのレーダーの電波の強さとのいろいろな相関関係にもよろうかと思いますので、個別具体的に言うことがなかなか難しいところがあろうかと思っております。当然、非常に強い出力を出していれば、ある程度離れてもまだ十分に減衰しないということもあるかもしれませんし、そこの相関関係によると思いますので、一概に言うことはなかなか難しいかと思っております。影響につきましては、先ほど少し申し上げましたが、電波に伴う身体に対しては熱作用、体温を上げてしまうというような影響があり得ますので、そこを十分考えなければならないということだと思います。あと、ペースメーカーについてお話があったと思いますが、今直ちにこういう影響が出るというところまで御説明できる段階に、今持っている知見、手元の資料で御説明できるところがないのですが、ただ、当然一定の基準の中におさめて、そういったペースメーカー等への影響もないようにしていくというのが基本的な我々の考え方です。
○議長(小林一夫) 時間になりましたので、以上でそうせいの質疑を終了いたします。