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  • 保育料無償化事業のこと。

    こんにちは。秋田市議会議員の宇佐見康人です。
    2月16日から始まる秋田市議会2月定例会の準備に追われる日々が続いております。今回も一般質問に登壇するわけではありません(申し合わせで1議員年1回となっているのでやりたくてもでき無い・・・)が、その分地域や様々なジャンルの方からの声を聞き、委員会などでその声を届けようと準備をしております。
    特に、2月議会は次年度の予算が審査されるとても重要な議会となります。厚生委員会関係では来年度からスタートする第一子保育料無償化事業にともない現行の第二子無償化事業との整合性や、公平感、税の負担感のバランスのことなどはとても重要なことであります。
    現行の第二子保育料無償化は「少子化対策」として行われておりますが、その効果は一定程度ありました。そのためその効果をさらに強めるべく次年度から世帯収入の要件を設けた上で平成30年4月以降に生まれた子を対象に第一子から保育料を無償化する事業となります。
    この事業は私も昨年度の一般質問で取り上げ実現する事に大変嬉しく思いますし、次の世代の少子化対策、子育て環境を大きく改善してくれるものだと信じています。

    しかし、私も含めしっかり反省しなければいけませんが、無償化だけを追い求め、市民の公平感や負担感の軽減に繋がってい無いという声も少なからずいただいております。また、世帯所得の要件だけでなく1日違いで対象外になってしまった方などもおり、そこらへんの見直しもしていかなければいけません。
    今回の保育料の無償化事業も人口減少対策という位置付けですが、今後は子育て施策という視点でも保育料の無償化を考えていかなければいけません。
    ちなみに私の考えとしては、結婚出産のハードルが上がっている現状を考えれば、第一子に関しては人口減少対策として制限を設けて保育料を無償化し、第二子以降に関しては「子育て施策」として制限を設けずに無償化を進めていくべきだと思います。
    とはいえ、財源の問題や年度途中での待機児童の問題、保育士の処遇改善やなり手の確保など様々な課題はありますが、秋田市の一丁目一番地の課題は人口減少対策でありますので、うるさいくらい委員会でも取り上げていきます。

    歴史をみれば安定期に入ると人口は増え無い傾向にあります。そんな時に古代ローマや古代ギリシャでは次世代への圧倒的な公共施策をうち困難な課題を克服してきました。
    これからの時代はまさにそのような考えが必要なのではないでしょうか。