富山型デイサービス〜厚生委員会視察〜
厚生委員会の視察で富山市に来ました。昨日は金沢市にてネウボラの視察、今日は富山市では「富山型デイサービスについての視察をしました。
金沢市版ネウボラについてもまとめていますので、こちらをご覧ください。
まずは、富山型デイサービスとはなんぞやというところからの説明を。
超簡単に書くと、地域密着小規模多機能デイサービスが富山型デイサービスです。福祉行政に詳しい方であれば『そんなんどこでもやってることじゃん??』と思う方もいるかもしれません。
その通りですね!!
今ではもう全国に広がっていますが、全国で一番最初に始めたのが富山市なんです。しかも行政が主導ではなく、看護師だった人が三人で「高齢者でも、障がい者でも、子供でも誰でも来れる場を創りたい」という思いからスタートしたそうです。
当然そうなると、対象者が特定されていませんので介護保険も障がい者保険も適用されません。なので、原則的に自己負担です。自己負担ということは利用者も集まりにくいです。
数年赤字が続きましたが頑張り続け、ようやく行政が動き富山県が特区として認められました。
さらにその特区で効果が認められました、国として制度化される全国に広まって行きました。
正直なところ、富山型デイサービスは今じゃ珍しいものでも何でもありませんが、金沢市編でも似たようなことを書きましたが「最初に始めた功績」というのは特筆するものがあると思います。我々秋田市民は個々の制度や事業を参考にするよりも、こういったスピリットを教訓にしなければいけないのではないでしょうか。
まずは自分で頑張る→共感者が現れる→行政も動く→制度化される→全国に広がる
補助金があるから事業をするのではなく、必要な事業だから始める。続けてたらご褒美で補助金がついちゃったというのが本来のあるべき姿であり、それことが選択と集中だと思います。
明日は長野県上田市に行き、ウェルネスシティ・健康都市について学んできます。
それではまた。