厚生委員会の視察で金沢市に来ました。金沢市での調査内容は「ネウボラ」についてです。
ネウボラのことは以前ブログにも書きましたが秋田でも10月からスタートしています。こちらのブログを覗いていただけると嬉しいです。
日本全体が少子化に伴う人口減少が続いており、人口維持ができると言われている合計特殊出生率も2、07を約40年前に切りどこの自治体も問題解決とは程遠い状況が続いていますが。
特に都市部や県庁所在地では全国平均を下回り、打開策を見つけ出せない状況です。
仮に今日合計特殊出生率が2、07を超えたとしても、平均初産年齢が30歳を超えた現在、人口が増加トレンドになるのは30年後ということになります。ここらへんのことも以前のブログにまとめていますので、こちらのブログを覗いていただけると嬉しいです。
金沢市での特筆すべき点は、アンケート調査や聞き取り調査を行い金沢市が「出産、子育て」に関して抱えている現状をしっかり分析していることだと思います。
妊娠をして就学するまで約7年間ありますが、調査をした結果、金沢市では出産後2ヶ月のフォロー体制が妊婦さんや経産婦さんの聞き取りから不十分だったということが分かりました。
そこで、産前産後ケアに力を入れ始めました。
産前産後ケアは秋田市でも取り組んでいますが、基本的に「他の自治体の動向を注視しながら」スタートすることが多く、独自のことをスタートするのが遅いように感じています。
金沢市の場合、他の自治体がやっているからという理由ではなく、アンケートを取り現状を分析した結果そこがデットポイントだったので注力したということになります。その違いは大きいのではないでしょうか。
先日宝塚市で行われた子育て施策シンポジウムで、休憩中に講師の先生にある質問をさせてもらいました。
「秋田市も今日の自治体が紹介してくれた事業はほとんどやっている。それなのに注目されないのは何ですかね?」
すると笑いながらこう答えました。
「PR力が足りないか、始めるのが遅いのか、本当は必要とされていないことをやっているのか。それだけだと思います。」
確かに、外部発信力も必要とするところに届ききっていないですし、新しいことを始めるとしてもスタートするのが遅いですし・・・ここらへんも現状分析を確実に行い前に進んでいかなければいけないんだなとあらためて実感した視察となりました。
視察2日目は富山市へ行き「富山型デイサービス」について学んできます。
それではまた。