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  • 家族、地域の絆づくりプロジェクトについて思うこと。

    こんばんは。秋田市議会議員の宇佐見康人です。
    報告が遅れましたが、10月10日に28年度秋田市一般会計特別会計の決算審査が行われました。私は厚生委員会の副委員長ですので分科会として、保健所、市民生活部、子ども未来部、福祉保健部の審査を受け持ちます。
    今年も、市民生活部の家族、地域の絆づくり推進事業や男女共生推進事業、福祉保健部のエイジフレンドリーシティ推進にかかる経費については昨年同様若干厳しい指摘をさせていただきました。
    特に家族、地域の絆づくり推進事業に関しては、絆のコンサートや絆映画上映会、絆の学習などを行っている、アンケートでも評価は上々などの答弁がありましたが、そもそもこの事業が何を目指しているのか、ゴールはどこにあるのか全く見えませんし、ターゲットとしている人に本当に届いているのか疑問を感じます。また、そもそも行政が「家族の絆」にまで手を出していかなければいけないのかも疑問です。
    全体の予算からしてみれば少ない予算かもしれませんが、こういったものをしっかりと見直す機会を作らなければ、旧態依然の「あれもやります、これもやります」という政治からの脱却にはつながりません。

    ただ、予算を認めているのは私たち議会です。
    適正に執行されているかをチェックするのは当然のこととして、予算を審査する時にはもう一度何を目指すのか、どこがゴールなのかを明確にしてもらいたいと思います。そうでなければ、PDCAサイクルだって回せないはずです。
    事業目的自体を否定するものではなく、映画を観て本当に絆が深まるのか、食の大切さと絆がどう繋がっているのかしっかりと説明できなければいけないと思いますので、そこらへんは予算審査の時に再度指摘したいと思います。

    ちなみに、私たち議員には毎年度の「決算における主要施策の成果等に関する報告書」というのが配布されます。しかし、この実態は成果はほとんど書かれておらず、【何をどれくらいやりました、予算がどれくらい余りました】ということが書かれているだけです。
    本来決算審査で求められる情報は、【何をどれくらいやってどのようの効果成果があったのか、また、予算が余ったのであればそれは何故なのか】というのを明確にしなければいけないと思います。
    仮に、予算が余りそれが見込みを下回ったとしてもそれにも様々な原因が考えられるはずです。予算を建てる段階で見込みが甘かったのか、それとも不測の事態がおきそうなってしまったのかで対処の方法は変わってくるはずです。

    一回生議員で生意気かもしれませんが、そいうったところも少しずつ変えていかなければいけないのではないでしょうか。