BLOG

  • 優先すべきは「地元の理解とは何なのか」

    こんにちは。秋田県議会議員の宇佐見康人です。
    今日から県議会定例会がスタートしました。今定例会は前年度の決算審査もあるので12月末までの長丁場の議会となりますが、秋田県の課題が少しでも前に進むように取り組んでいきます。
    秋田県の課題といえばイージス・アショアの配備が一番最初に出てきます。個人的には人口減少対策が一番の問題であるとは思いますが。
    今日の知事説明でもイージス・アショアの配備について以下のような説明がありました。

     

    次に、イージス・アショアについて申し上げます。

    五月に防衛省から敵地調査の結果等についての説明がありましたが、説明資料にデータの誤りがあったことから、六月に来県した岩屋防衛大臣に対して、私から、誤りの原因を究明し、再度説明資料全体を精査した上で、改めて説明を行うよう強く要請したところであります。

    それを受け、先月二十八日に、防衛省の職員が本県を訪れ、他の国有地について調査を外部に委託して実施し、新屋演習場と比較検討した上で総合的な評価を行うと説明がありました。
    しかしながら、説明の中で青森県と山形県の国有地については予備的な位置付けになるとの考えが示されたことから、副知事から、改めてゼロベースに立って公平な観点から再検討を行うことや、秋田への配備が効果的とする根拠となっている防衛範囲等について、防衛機密の問題もあるが可能な限り説明すること、再調査の途中段階においても様々な情報を的確に報告することを申し入れたところであります。
    加えて、今般問題となった周辺の遮蔽物との遮蔽角を10度以内とする根拠や、周辺地域の具体的な安全対策等の重要な点について、これまで何ら説明がされていない状況にあります。

    県としましては、イージス・アショアの新屋演習場への配備計画に関しては、振出しに戻ったものと認識しており、今後、これらの事項に関する防衛省の対応について、慎重に見極めなければならないものと考えております。

    以上ですが、振出しに戻ったという発言は非常に重いものがあると感じています。防衛省の調査や説明は言語道断であると言わざるを得ません。六月議会では自民党会派からもゼロベースでの再調査を求める意見書を提出しました。
    今後半年間かけて調査をし、その後調査結果が示されますが、より厳しい姿勢で臨み、市民、県民、国民の安全と安心を守るために具体的な策を求めていくと同時に、国には我が国の防衛のあり方そのものを問うていくことが重要です。

    また、常々言っていますが防衛省の言う「地元の理解とは何なのか」というところも明確にしていかなければ、この後の議論が噛み合わないものになってしまうのではないかと危惧しています。
    防衛は国の専権事項ではありますが、県側から「地元の理解とはこうだ!」というものを提示し、擦り合わせていくことも必要なことなのかもしれません。

     

    いずれにせよ、賛成反対に関わらず、多岐にわたる議論を繰り返し、そもそもなぜ必要なのか、なぜ新屋なのかを追求していくという姿勢は今までもこれからも変わらずにやっていきます。