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  • 3月23日からは知事選、4月2日からは市長選。そもそも知らない事に興味を持て!!なんて無理な話だよね。

    知事選、市長選が近づき各メディアでの報道が選挙戦に関することが増えてきています。昨年の参議院選挙からは18歳選挙権が認められ、若者の政治に対する意識も変わりつつあるのかなと感じることが多い反面、まだまだ「若者の政治離れ」や「投票に行かない若者はけしからん!!」といった事を言われることがあります。

    たしかに若い世代には投票に行って欲しいですし、生活と直結しやすい地方政治にこそ興味をもってもらいたいなとは思います。そのためにツイッターやフェイスブック、こうしてブログなどで情報発信を続けていますが、まだまだ大方の人に興味を持ってもらえるまでには至っていないのではないかというのが正直なところです。

    そもそも、冷静になって考えると「自分が知らないことに対して興味を持つ」ことや「たいして期待もしていない事を注意深く情報を集める」ことなんて普通やらないと思います。

    また、「えっ??てゆーか誰がやっても一緒でしょ?」と思われているうちは、政治への関心を高めることなど到底できないと思います。

    しかし、政治は私たちの生活に直結することが結構あります。

    市民税率を何%にしようかな?
    ゴミ袋は有料がいいのか?無料がいいのか?

    道路に穴が空いてるけど直してくれないかな?
    もう一人子どもを産みたいけど、保育料は高いしな・・・

    地場産業を育てるためにはどんな施策をしたらいいのかな?

    除雪は上手く機能しているかな?

    皆さんの生活に直結するいろいろなことが議会を通して決められています。ちなみに地方議会はでは、首長と議会が互いに抑制を保つ関係の二元代表制が取られています。ですので、厳密に言うと地方議会には与党も野党もない!!はずです。
    私たち議員個人には執行権や予算権はありませんが、当局が考えた事業に対して「この予算で大丈夫なのか?」「この事業ではここら辺が少し足りないのでは?」「もっとこんなことをしてみたらどうだろうか?」といったチェックや提案をすることは出来ます。
    そして、予算案などに不備があったとすれば、議会として予算案を否決したり修正したりすることができます。

    で、4月には知事選と市長選があるわけですが、首長はその都市の4年間の方向性を提案し、議会の承認を得て執行していくことができるわけです。さらに言うと、任期4年の中でそのあとのまちづくりの方向性を決めることもできます。ですので、首長選挙というのは4年間に一回しかありませんが、さらに生活に直結する可能性が高い選挙でもあると私は思っています。

    とは言え、これだけで興味を持ってください!!投票に行ってください!!と言うのは無理な話です。

    また、議員それぞれにも得意不得意の分野があるので、全員が全員ネットで情報を発信し、若い世代に伝えていくというのも無理な話です。
    私はたまたま、31歳で市会議員に当選させていただき、比較的ネットやパソコンを小さいときから使っていたので新しいツールにも簡単に適応はできますが、全員にそれを求めるのは、時代の流れだ!と言われたとしても不可能に近いことです。今日から全員でインスタを始めて若い世代と交流しましょう!!若い人からメッセージに速攻でレスを返しましょう!と言っても何年かかるか分かりません。
    それぞれの議員が得意な分野、得意な領域で活動をしてしっかりと報告をしていくことが、議会全体としての必要であり、すべての世代に興味を持ってもらうきっかけになっていくのではないでしょうか。

    現在秋田市議会には30代の議員は32歳の私しかいません。
    もしかすると、というか確実に18歳の子からしてみたら「宇佐見?32歳?おっさんだよね!(笑)」と思う人が多いのではないでしょうか?

    しかし、一番若い私が、私よりも若い世代へのアプローチや情報発信を諦めてしまっては若い人たちからの声が政治に反映されるのが遅くなってしまいます。

    ですので、私は完全に個人的に「秋田市の20代30代の投票率は私の手にかかっている」と思い込んでいます。生意気だけど。

    知事選や市長選まで、あと2ヶ月です。私はあえて誰を応援します!!とか、誰をお願いします!!というのは【このブログ上】ではやりません。
    でも、10~30代の人に少しでも政治や選挙に興味を持ってもらえるような取り組み(各立候補予定者の政策、首長なんかは皆様にお伝えしようと思いますし、若者施策、子ども・子育て施策に対して有志と話し合い点数化など)はしていきますので、参考にしてくれたら嬉しいです。

    そして、先輩たちに一つお願いがあります。
    それは、後輩なんかに特定の候補者への投票を「強制」はしないでほしいということです。

    10~30歳も人生経験は乏しいかもしれませんが、国に認められた有権者です。
    もしも声をかけるとしたら、「それぞれの候補者の話をしっかりと聞いて、自分の責任で投票したら?」くらいで抑えてみてください。
    短期的には強制をしてでも投票に行かせた方がいいでしょうが、20年30年後のこの街のあるべき姿を一緒に考えていくというプロセスと次世代に対してしっかりと責任を持つということを考えたら、「誰かに言われたから」という逃げ道を作るののではなく「自分自身も一有権者、一市民として」一緒に頑張っていくという姿勢が必ず必要です。