BLOG

  • 米百俵の精神が好きです。

    2016.12.18

    突然ですが、「米百俵の精神」が好きです。

    米百俵の精神のことは、小泉純一郎元総理大臣が総理大臣に就任したときの就任所信表明演説でも使われいます。
    父から米百俵の精神の話を聞いた直後だったので、小泉総理の演説は何回も聞きました。

    「今の痛みに耐えて明日を良くしようという『米百俵の精神』こそ、今の我々には必要ではないでしょうか。新世紀を迎え、日本が希望に満ち溢れた未来を創造できるかどうかは、国民一人ひとりの、改革へ立ち向かう決意と志にかかってます!!」

    的な感じだったと思います。

    この、『米百俵の精神』という教えのきっかけを作った人物が、『小林虎三郎』さんという方です。

    さっきから『米百俵の精神』と連発してますが、だいたいの内容を簡単に説明します。というか、以前も書いたので引用します。笑

    『米百俵の精神とは・・・超宇佐見訳』

    戊辰戦争で敗れた長岡藩は財政難に陥りました。領地は没収され、収入も激減。
    老後は安心した生活を送れるんだろうかと、町民たちは不安で夜も眠れませんでした。
    ついには、藩士たちもその日食べる食料も底をつきかけそうでした。

    虎さんは思いました。
    『このままじゃ、長岡藩は潰れる。。。こんな時こそ、藩を復活させるチャンスだな!!』と。

    そんなある日、嬉しい事に、長岡藩を哀れに思った他の藩が、長岡藩に“米を百俵”贈りました。

    太っ腹です!!

    藩士たちは沸き上がりました!!
    『これで美味い飯が食える!!』

    他の藩士も言いました。
    『こんなに米見だのは久しぶりだベ!!』

    その日食べる食料も底をつきかけていたので、藩士が大喜びするのは当然です。
    さあ頂いたお米を食べようか!!と、その時!!

    虎さんが、ひょいっと現われ言いました。
    『待てーい!!その米は、売ることにする!!』

    一同騒然です。

    藩士は言いました。
    『我々に死ねと言うのですか??』

    他の藩士も言いました。
    『あんたは、血も涙も無いのかよ!!』

    しかし、虎さんは、藩士たちを宥めるように言いました。

    『百俵の米も、食えばたちまちなくなるが、教育にあてれば、明日の一万、百万俵になる!!』

    『いいか!!貰ったお米を全てこの藩で食べることで、一時的に食糧難は解決するだろう。
    でも、百俵の米を一日で食いつぶしても、問題の解決にはならないよ。
    このお米を売ったお金で、学校を創って人を育てようよ!!そしたら、その教育を受けた人たちが、明日の百万俵に変わるから!!
    ちょっと想像してみてよ。
    僕たちが今日我慢したお米を元に、将来、人が育って、その人が長岡を、いや日本を、いや世界を動かしちゃうかもしれないよ~♪♪♪
    しかも、その学校では最高の教育が受けられて、身分に関係なく、学びたいと思った人にはどんどん来てもらってさ♪
    それに、もらったお米を食べないで、学校創ってみ??贈った方はビビるぜ!?
    「えー!!食わねーのー??長岡藩は、米から、日本の将来を考えてるの~!?自虐的変態集団じゃーん!!」

    そしたら、贈った方も僕たちも、米を買ってくれた人たちも、一生の自慢だよね。
    あの時の学校創りに協力できたって。学校を創って良かったって思えるよ。

    こんな時こそ、国を根本から変え、将来のために、僕たちがまずは率先して痛みを分かち合おう。
    僕たちが、国民に示そうよ!!そしてら、国民もついてきてくれるよ!!
    確かに、飯も食えずに辛かろう。恨みたければ、恨め。でも、その痛みを何とか耐えてくれ。
    全ての人が少しずつ痛みを耐えれば、明るい未来がきっとやってくるんだ~!!』

    それでも一部の藩士には、その声は届きません。
    誹謗中傷のオンパレードです。町に出ればあらぬ噂が流れまくりです。

    『小林虎三郎、不倫。不貞者が教育を語る!!』
    『虎さん、裏金受領。』

    しかし、そこは虎さんは大人です。

    『僕の考えを受け入れられないのは当然でしょう。結果がすぐに出るものじゃないから。それに、人にはそれぞれ考えがある。僕は、僕と反対の立場の意見を持つ人の意見でも尊重する。それが人を育てるってことだから!!なによりも、僕自身が育てられてるからね♪♪♪』

    それを聞いた反対派たちは、自分の身を守るために相手を攻撃していたことや、自分の器の小ささにすごく反省したそうです。

    自分や特定の人のためだけの政策を進めるか、自分たちは痛みを我慢し、将来に残せるものを!!と考え政策を進めるか。

    後者の場合、すぐに結果は出ないので、評価を受ける事は少ないでしょう。

    諦めない理由を見つけたとき、人は強くなれる!!なんつって。

    この、米百俵の精神が今でも長岡では引き継がれ、人を育てることに一番力を入れ、人が育つ事を一番の喜びとしているそうです。
    ちなみに、山本五十六さんも長岡出身です。

    そして、なによりもスゴイのが、自分たちの利益(米)を捨て、虎さんの説得に応じた藩士たちです。

    自己の権利を捨てて、将来のことを考え行動するなんて、なかなか出来ません。

    もしかしたら、本当の功労者は、虎さんの想いを支えた、長岡藩の志高い藩士かもしれませんね。

    目先の利益に囚われず、10年後、50年後、100年後の未来を考えて行動できる人間に僕もなれるように、今日もいっぱいご飯を食べたいと思います。

    以上。

    これは『米百俵の精神』を忘れないために、僕が勝手に考えたものなので実際に長岡藩の人達がこんなことを言ったかどうかは知りません。笑

    で、今日は何が言いたいかと言うと今の僕たちはどうだろうか?ということです。
    とくに政治や行政に関することで。

    僕らはもしかすると、目先の利益しか求めていないんじゃないかと思ってしまう瞬間が多々あります。

    実は、生まれた環境で教育を受ける機会が減ってしまうのは、その本人だけがマイナスじゃないんですよね。

    もしかすると、教育を受けていれば優秀な開発者になっていたかもしれない子だったかも知れません。
    もしかすると、教育を受けていれば僕たちには想像もつかない新しいシステムを考えられる子だったかも知れません。

    僕たちの子供達は、僕たちをはるかに凌ぐ可能性があります。僕たちがやったことの上をいく可能性があります。
    でもそれは、僕たちが子供達の可能性を信じ教育に力を入れることが大前提です。

    お世話になっている教育者の本間正人先生に聞いた話ですが、今はインターネットで世界中のトップレベルの授業が受けられるそうです。
    そしてインドや中国の貧困層の子供達の中からはすでに、このシステムを使いアメリカの大学へ留学をする子がいたり、留学までいかなくても、ネットで学んだことを活かし貧困から抜け出すために仕組みを考えたりする子が出てきているそうです。

    いつの時代も、『育成なくして成長なし』です。いかに人を育てられ環境を創るかが、その後の発展に繋がります。

    昔ある国の大老がみんなに惜しまれながら若くして隠居する事にしたそうです。理由は「まだ元気なうちに後進の育成をするため」だったそうです。それが自分が第一線で活躍するよりも、未来の国づくりのためになると知っていたからです。

    今後も政治活動を行う上ではこの精神を忘れずに活動しなければいけないと感じています。