2019.09.18
こんにちは。秋田県議会議員の宇佐見康人です。
今日から県議会の一般質問が始まりました。初日の今日は自民党の先輩2名を含む4名が登壇をし、イージス・アショアについても取り上げられていました。
知事の答弁の中に、有事の際に住民を巻き込む可能性がある場所への配備は避けるべき旨がありました。多くの方がそう思っていますし、ミサイル防衛施設と住宅地との距離というのは候補地の選定基準の上位であるべきだと私も思います。
先日の敬老会でもイージスのことを何名かに聞かれましたが、新屋は除外されていないものの全ての候補地をゼロベースで再調査を行なっていることを考えれば、もう少し可否の判断は慎重にしてもいいのではないかと私は個人的に思います。
また、新屋演習場への配備に難色を示している人と、イージス・アショアの配備そのものに難色を示している人が同じ立ち位置にいることにも少し違和感を覚えています。
秋田市議会では、総務委員会で「新屋演習場への配備計画の撤回を求める請願」が提出されましたが、これを採択するということは論理的には新屋以外は容認するということになるのですが、そもそもイージス・アショアの国内配備に難色を示している人はどこであろうと配備反対だと明言するべきです。
先日も書きましたが、外交や防衛は、イデオロギーや倫理観などの個人の感情的な不確かなものは極力排除して妥協点をお互いに探っていくことが何よりも重要なことであると考えています。
一般質問を聞いていても感情による部分や、憶測による部分が強く作用しているなと感じることが多々あります。そうではなく、論点をしっかりと整理し、何を議論していくべきなのかを確認し合いながら進めていかなければ、無意味な争いが生まれてしまう可能性があります。
私のスタンスは、新屋に限らずに候補地選定の段階でしっかりをし、どのようなプロセスを経て候補地となり、何故選ばれたのかを示してもらうことが重要であり、それをすっ飛ばして表明はしないという立場です。時に無責任と言われることもありますが、その選択をした以上は批判は甘んじて受けます。
ですので、私は、今の段階では配備計画の撤回を求める請願陳情に対しては会派内では明確に不採択の意思表示をさせていただきます。
最後にある方から「イージス・アショアなんかに頼らないで外交や話し合いで解決するべきだ!」という電話を頂戴しました。
そもそもイージス・アショアや防衛施設は交渉の前段階のための配備だと思っています。また、過去の歴史を見ても防衛力が無い国がどうなっているかは明らかなはずです。
話し合いでは解決できないかもしれないけど、均衡のある軍事力防衛力であれば、攻撃を受けることはギリギリまで避けることができます。
このような施設は無いに越したことはありません。また、反対している人も、慎重な人も平和を願う気持ちは一緒です。
私たちは今までどちらかと言えば、議論を見守っていましたが、これからは冷静な議論ができるための土台づくりと、住民市民の「皆さま」からの声を聞く体制の整備をもう一度作り直していかなければいけないと思っています。