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  • 6月議会一般質問〜文化財の保護について〜

    2019.06.14

    次に、文化財の保護に関し、教育長にお伺いします。
    始めに、重要無形民俗文化財の継承を担う人材の育成と体制強化についてです。ご存じのとおり、本県は、国指定重要無形
    民俗文化財の数が日本一多い県です。私の地元土崎が誇る土崎神明社祭の曳山行事は、平成九年に国の重要無形民俗文化財に指定され、更に一昨年には、角館祭りのやま行事、花輪祭の屋台行事と揃って、ユネスコ無形文化遺産にも登録されました。本県の文化財は、観光資源としても注目を集めており、観光PRの素材としても多くの文化財が活用されています。しかし、近年、どのお祭りも、後継者の育成や参加者の確保が難しくなってきていると聞いています。私の実感としても、小学生だった時に比べ、曳き手が少なくなっているように感じますし、曳山製作の後継者育成も思うように進んでいないと思っています。

    本県に数多くある重要無形民俗文化財という「宝」を、後世に残していくためにも、小中学生など、将来の担い手の育成をもっと強化していくべきだと思います。県では、こうした担い手の現状をどのように認識し、どのような方針で取り組んでいくのでしょうか。
    加えて、県では、文化財保護に関する施策を推進するために文化財保護室を設置しておりますが、人材育成を含めた文化財保護に関する施策を強化していく上で、例えば現在の室を課にするなど、体制強化を図るべきではないでしょうか。これらについて、教育長のご所見をお伺いします。
    次に、秋田県文化財保存活用大綱の策定についてお伺いします。今定例会に提出された補正予算案では、新規事業として、「秋田県文化財保存活用大綱策定事業」が計上されています。私は、県がどのような方針で文化財に関する施策を展開
    していくのか非常に注目をしています。

    この大綱は、本県における文化財の保存・活用の基本的な方向性を明確化し、各種の取組を進めていく上での共通の基盤となるものです。
    詳細については、今後、関係市町村との検討会などで話し合われていくのでしょうが、県としてどのように文化財を活かし、後世に残していくのか、その姿勢が分かる大綱になるはずです。
    そこで、お伺いします。県では、いつまでに、どのような方針で大綱を策定する予定なのでしょうか。また、全国一の保有数の重要無形民俗文化財を始めとした文化財の保護を推進していく上で、本県における課題をどのように捉え、これをどのように克服していくつもりなのか、併せて教育長にお伺いします。