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  • 児童虐待対策に必要なもの。

    2018.06.25

    こんにちは。秋田市議会議員の宇佐見康人です。
    サッカーW杯での日本の試合は勇気をもらえますね。今までは世界との差を勝手にもっていましたが、世界とも互角に渡り合える力を持っているというのが誇りに思います。完全にニワカですが、日本が勝つのは嬉しいことです。
    何よりも、戦前の予想を大きく裏切る良い結果となっていてそこがとても嬉しい限りです。勝負事なので最後まで油断はできませんが、予選を突破し新たな一ページを作ってもらいたいです。

    さて、昨日の試合終了後に秋田テレビ(フジテレビ)を見ていたらFNSドキュメンタリーでとても興味深い番組が放送されていました。

    ふたつの正義 検証・揺さぶられっ子症候群

    近年児童虐待が増え、また、先日の結愛ちゃんの報道により児童虐待に対する姿勢が国を上げて変わろうとしていますが、そのタイミングだけに考えさえられるものがありました。
    再放送があるか分かりませんが、内容はホームページをから把握してもらうとして、児童虐待は絶対に何がなんでもいけない事ですが、何でもかんでも虐待として扱ってしまうのも、本当に虐待を無くし子供の人権を守っていくためには問題があるのかもしれないという新たな視点を持つことができました。
    例えば、虐待ではなく子供が転倒してしまい揺さぶられっ子症候群と同じような症状が発生してしまうことがあるそうですが、その時医師や警察、検察、裁判所も虐待として扱ってしまうことがあるそうです。(私には実際のところは分からないのでこのような表現にします。)
    本当に虐待なのであればどんどん取り締まりをして子供の人権を守っていかなければいけませんが、子供の人権を守るためだったら冤罪が生まれてしまってもセーフという世の中の風潮は何とかしなければいけないことでもあります。
    今後、おそらく国会を中心に様々な制度の見直しが行われていくと思いますが、こうした視点も持たなければ、子を心から思い、子も親を思っていても引き離され辛い経験をしなければいけない子供が生まれてしまう可能性も考えられます。

    昨日のドキュメンタリーを見ていて思ったのは、しっかりと操作できる体制、現在の児童相談所の体制以上の人員と予算を確保しなければ、この問題を解決することはできないだろうなと思いました。
    児相の権限強化や、里親はじめ受け皿の確保を進めていくと同時に、しっかりと見極められる職員の質の確保もしていかなければ子供の人権は守れません。

    一方的な視点だけではなく、両面から見て子供の人権をいかに守っていくか、そして、制度のだけではなく、日本から児童虐待をいかに無くしていくかという本質的な部分の議論も求められてきます。
    今回のドキュメンタリーも、児童虐待を根絶し子供の人権を守りたい医師と、冤罪により引き離され辛い経験をさせてしまう子どもをなくしたいという弁護士の話でしたが、最終的に目指している「子どもを守る」目指すべきゴールは一緒です。

    議決権のある私たち政治家は、様々な視点を持つ責任があるということを痛感させられた番組でした。