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  • 秋田市、秋田県に対する防衛省の説明。

    こんにちは。秋田市議会議員の宇佐見康人です。
    5月は研修や視察が続きバタバタとし更新を怠っていました。情報発信も政治家の一つの仕事だと思っているだけに反省しております。
    さて、6月1日に秋田市と秋田県に対して正式に防衛省からイージスアショアの配備についての説明がありました。個人的には説明というよりも一回目の顔合わせといった感じでしたが、正式な発表もありこれからは「国の専権事項」ではなく「秋田市の具体的な課題」として議論できるようになります。
    国の防衛やエネルギー政策に関して言えば、国全体の問題と一地方の負担の問題も絡み合い一朝一夕に結論を出すことはできないというのが私個人としての思いです。

    以前から述べている通り、国全体の防衛を考えた時、新屋への配備が最適だと判断されたのであれば配備も致し方ないと思っていますが、秋田市に暮らす一住民として不安な部分もありますし、子育て世代として子どもの安心と安全をどう守っていくかというのも課題の一つです。
    6月1日から今日にかけて私のところにも様々な意見が届きました。なぜ新屋なのか、なぜ市街地なのか、トランプ案件じゃないのか、防衛計画に載ってないのになぜ、本当に日本を防衛できるのか・・・などなど。

    個人的には不安定な東アジアの防衛を考えた時、日本海側へ24時間体制の防衛システムの配備と自らの国は自らで守るという姿勢はいつの時代も必要なことだと思います。また、守りを固めなければ自国の平和も守れませんし、国同士のまともな対話も出来ないと思っております。それは、あれほど非人道的な北が核の実験をしたというだけで発言力と交渉力が強まるという現実を見れば明らかなことだと思います。イージスアショアで迎撃するということは、どこが狙われるかに関わらずそれは戦争状態に突入するということであります。戦争状態になってしまえばイージスアショアがあろうがなかろうが、日本の中で安全、安心な場所など存在しなくなってしまいます。そうならないためにも交渉をし続けるというのが政治家として最重要なことでもあります。

    しかしながら、新屋への配備が妥当かと言われればまだまだ疑問が残ります。自衛隊の演習場があり土地の取得に時間がかからないという理由が見え隠れしてしまいます。残念ながら今回のケースは自衛隊の施設内であるということや、知事・市長から特別に許可を得なくても手続き上は建設できてしまうのですが、私たち地方自治を預かる身としては「地方自治法2条14」にありますように住民の福祉の増進に努めなければいけません。
    国の専権事項であり基本的に拒否権はないですが、市民一人一人の生活の基盤を守ることや、幸福の追求、人権を守るという視点を忘れてはいけません。それは賛成だろうと反対だろうと。
    正直なところ、私自身もこのイージスアショアの配備が本当に必要なのかどうか分からなくなることがありますし、特に子育て世代との意見交換をすると不安に思う気持ちがひしひしと伝わってきますし、そう思う気持ちも理解できます。無いに越したことはありません。

    今議会では一般質問に登壇しますが、イージスアショアの件も当事者としてしっかりと問題提起していきます。