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  • 【追記あり】八橋陸上競技場関連の予算の修正案を提出しました。

    2018.03.05

    こんにちは。秋田市議会議員の宇佐見康人です。
    2月定例会も中盤を迎え、午前中は予算決算委員会が開催されました。今回の予算決算委員会では会派そうせいからは補正予算の八橋陸上競技場関連経費について修正案を提出しました。が、否決されたため、補正予算原案に賛成し原案通り予算決算委員会において可決しました。(本会議での表決は明日となります。)

    まず、今回の補正予算の修正案を提出した前提として「ブラウブリッツのJ2ライセンスの申請を否定するものでも、新スタジアムの設立を否定するものでも無い、むしろ応援している。」というのをご理解いただいていることを前提に説明させていただきます。
    今回の補正予算案では、サッカーJ3ブラウブリッツ秋田のJ2クラブライセンスの次年度シーズンの開幕に間に合うように早期取得に向けて行う八橋陸上競技場の改修工事をするものです。
    改修経費の総額は9億8997万2000円です。この後、6月議会に契約承認を得て着工となります。

    今回、修正案を出した一番の大きな理由(細かく述べれば多々ありますが・・・)は「スタジアム整備に向けて秋田市の主体性が感じられない」ということにつきます。今回の補正予算の審議過程では、陸上競技場の整備はスタジアムの新設を前提に行うわけですが、その中での答弁でも、代表質問の答弁でも「今後のスタジアムの整備に向けた協議会の推移を見守る」という答弁に終始していました。
    秋田市も協議会メンバーの一員ですので、どのようなビジョンで、どのような関わり方をしていくのかをしっかりと示し協議に望むべきであり、その姿勢が全く感じられないというのは全くもって残念で仕方ありません。
    これは私個人の考えであり(会派内でも意見は分かれているので)昨年の一般質問でも問いましたが、もっと秋田市が整備に向けて音頭をとり整備を進めていくべきだと考えています。検討会や県に言われたからやりますという姿勢では今後の整備に向けていい結果にはなりません。
    ライセンス取得に向けて時間が無いというのは重々承知しておりますが、陸上競技場の整備に限らず、泉外旭川新駅(仮称)や県市連携文化施設でも同じような手法で予算案が通過してきました。
    賛成している人も反対している人もいる事案ですので、特に「ライセンス申請のために時間がない」という考えで議論を進めていくのは危険なことです。時間のある無しと、議会での議論のあり方が正しいかどうかは別の話であり、もう少し丁寧な説明があってしかるべきだと思います。
    仮に、時間が無い・予算を通さなければ間に合わ無いという論理が議会で通用するのであれば、議会での議論は何のためにするのでしょうか。
    先にも述べました通り、スタジアムの新設、八橋陸上競技場の整備自体に反対をしているわけではなく、秋田市の主体性が見えぬまま進めていくということに疑問を抱いているだけです。

    今後も私はスタジアム整備に向けての「秋田市の主体性」を問うていきたいと思います。
    修正案を提出していて分かりづらい構図となっていますが、やるからには積極的大胆に進めていく。中途半端な関わり方や消極的な姿勢なのであれば、潔く身を引く覚悟も必要なのかもしれません。
    これも私個人の考えですが、ブラウブリッツやハピネッツのトッププロスポーツは秋田市、秋田県の準公共財だという認識を共有し、秋田市勢発展と、サポーター、ブースターの活力、そして将来世代の希望となるような支援のあり方と、その姿勢が問われるのではないでしょうか。
    スタジアムの整備がまちづくりに寄与するだとか、健康増進に繋がるだとかそう言ったことは、私個人としてはどうでもいいんです。それを目指して整備をするのではなく、最悪、J2に上がれずにJ3のままだとしてもチームが愛され、秋田の基盤となるよう、県民市民総出で応援できる環境が出来れば嬉しいですし、そうしていかなければいけないと感じております。

    早速、修正案提出の報を受けお叱りを受けましたが以上が修正案を提出した私の考えです。

    ※ちなみに、修正案を否決された時点で私たちは補正予算全体にも賛成をしました。修正案を提出したら原案も否決するべきでは?と思われるかもしれませんが、全体予算の中の陸上競技場部分以外に関しては修正する必要性はなく、また、同修正部分は「予算決算委員会として決定した」項目でもあるので、議会の総意として可決されたものを再度否決するというのは私の中では無い事ですので原案にも賛成をしました。

    ※3月6日午前中の一般質問で秋田市は「スタジアム整備に主体的に関与していく」という旨の答弁がありました。そういった意味では修正案の提出には意味があったと思います。
    今後は、主体性を持ちホームタウンの中心としてリードしていってもらえるように引き続き提案してまいります。